現在のコロナウイルスのパンデミックにおいて、日本の会社オパーツによって開発された3Dヒーターは今まさに必要とされる製品です。 送風装置と空冷式熱交換器を含む同社のパーフェクトクリーンソリューションの一環として、3Dヒーターは金属フィルターとして機能し、細菌とウイルスを効果的に燃焼して無害な灰に変えることで、医療スタッフが働く部屋を無菌室にします。
3Dヒーターの核となるのが、パルブラットという多孔質骨材です。 パルブラットは厚さ15~50ミクロンの金属箔で、ミクロの微細孔が金属箔全体に均等に施され、両側でバリが平坦化されます。
3Dヒーターの形成のため、パルブラットを渦巻き状に巻いてアルミナテープで束ねる前に電極が取り付けられます。 パルブラットは用途に応じて、絶縁のためにパルブレット層の間にアルミナテープを挟んで巻き上げられるか、アルミナテープなしで平坦化したパルブラットに直接アルミナが形成されます。
パーフェクトクリーンソリューションと併用する場合、3Dヒーターは少なくとも350度に加熱されます。この温度は、あらゆる埃、花粉、細菌、ウイルスを灰に燃焼できる温度であることが証明されています。
高品質が保証する高い安全性
感染性ウイルスの消滅を目的とする製品にとって、素材の品質は極めて重要です。オパーツが3Dヒーターの製造にKanthal® AFフェライト系鉄・クロム・アルミ合金を採用したのはそれが理由です。 この合金は、高酸化耐性と優れた形状安定性が特徴で、結果として長寿命につながります。
「弊社では2017年からKanthal AF合金を使用しており、均一な加熱性能に優れていることがわかりました」とオパーツの社長/設立者の小原伸介氏は言います。 「温度が上昇しても優れた安定性を発揮し、常時加熱モードがうまく機能します」
「Kanthalの素材にしては摂氏350度が非常に低温であることを考えれば、なぜ通常のステンレススチールを使わないのかと疑問に思われるかもしれません。 そう、確かにステンレススチールなどの素材を使用してもよかったのですが、製品の耐用年数がかなり短くなり、あまり余裕が無くなってしまいます」
オパーツは、2016年のKanthal®アワードに選ばれたファイナリストです。 こちらのビデオをご覧ください。
3Dヒーターの用途
3Dヒーターテクノロジーの主な用途の分野は3つあります。
- 液体加熱
オパーツは、調理用の超高温スチームオーブンを開発しました。 - 気体加熱
パーフェクトクリーンソリューションは空気清浄と脱臭に利用でき、病院施設、食品加工などに応用できます。 - 金属加熱
太陽光発電に応用できる面ヒーター。
関連情報
当社製品セクションでKanthal® AF合金の詳細をご覧ください。